【ローレット】ローレットとは


ローレット
工具屋そりたけです。

ローレット加工について、折角専門メーカーに勤めているのだから
いろいろ書いていきたいと思います。
後進国の技術革新と共に技術国日本は苦戦を強いられていますが、
少しでもここの書き込みが国内技術向上に役立てればと思います。

とはいえ、いきなり専門的な話をしても難しすぎるので、基礎から
ゆっくりと書いていきたいと思います。


第一回目は『ローレットとは』

ローレットとはフランス語でギザギザという意味を持っています。
このギザギザが、滑り止めや圧入の用途で使われるのです。

①ローレットの用途

身近なものでは腕時計のリューズ部分やカメラのファインダー部など
ありとあらゆる部分の「ツマミ」に使われています。
ツマミ部分に使われるローレットは指の引っ掛かりや外観の奇麗さを
重視して使用されています。

ローレットはギザギザの摩擦抵抗を利用して圧入・連結にも使われます。
車や重機の駆動部分で鉄と樹脂の連結や、最近は携帯部品の小型化で
ねじでは無くローレット圧入で連結する方法が増えてます。
製品というものは常に小型化・軽量化するのが常ですから、ねじの
締結からローレット連結にと需要は増えているようです。

②ローレットの種類
ローレットは大きく分けて2種類のものに分類されます。
・平目ローレット(斜め、直角ローレットも含む、1方向のローレット)
・綾目ローレット(ダイヤ目、クロス目など2方向を交差するローレット)
選定については外観やコストを重視して行われる事が多いようです。
特にJISでも規定はありませんが、海外ではDIN規格としてローレットの
仕様があるそうです(海外ではローレットではなくナーリングと言います)

③ローレットの加工方法
ローレットは従来「転造方式」が主でした。
加工したい形状と同じ模様のコマやロールを用意して押し付ける事で
加工する転造方式は今でもローレット加工の主流です。
それに対し最近増えてきているのが「切削方式」のローレットです。
特徴としては非常に奇麗で寸法の安定した尖った仕上がりになる事です。
薄肉や長物、細物の加工が出来るのも切削ローレットのみです。
加工方法の選定は様々ですが、基本的には「切削ローレットで出来ない
ものは転造ローレットで行う」という選定が最近の事情です。
切削では中間部ローレットや段差際までのローレットなどが出来ません。

④ローレットの規格
上記で述べた通り、ローレットの精度についてはこれと言った規格も無く、
その基準も様々です。特にローレットの山間距離についてはミリ表記や
インチ表記、番手表記、山数指定など様々ですが、実際の加工になると
その誤差がとても大きく、仕様変更を伴いながら加工を進める事が大半です。


第一回目はローレットの基本部分について触れました。
いきなり書きすぎてしまった気もしますが、次回以降は上記の4点を
さらに細かく追及してご案内します。
質問もご遠慮なくどーぞ。

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ほかにも、、スゴイ加工動画

え?CNC旋盤でこんな加工が・・

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