【ローレット】目が曲がる



ローレット

ローレットメーカーの営業員をしていて一番相談を受けるのが

「目が曲がるので助けてほしい」

特に平目ローレットでは曲がりが顕著に出る為に悶々としている人が
多いです。
曲がったローレットでも機械的な機能はそこまで変化は無いと思い
ますが、やはり外観が良くないので取引先からNGを出されて困って
いる会社は世の中に星の数ほどあるそうです。

そもそも何故目が曲がるのか?
ホルダが曲がってる?カッタの切れ味が悪い?それとも機械が悪い?
原因は様々ですが、一番原因として多いのは「力負け」です。

平目のローレットは旋盤の回転方向に比べて垂直に力を掛けていく為、
どうしても回転の方向に力を持っていかれ目が曲がってしまうのです。
いくらまっすぐにホルダをセットしても、曲がるものは曲がるんです。

じゃあ、どうやって対策をするの?



答えは簡単「力を抑える」という事です。
その方法は様々ですが、長くなるので下記に箇条書きして書きます。

1.加工スタートは刃を一気に当てない
 ⇒切削ローレットも加工スタートはX方向からの押付(切込)で
  始まるのですが、その瞬間に  一気に力が掛かる為、ローレット
  のカッタ幅を全部押し当てたら、一気に力が掛かって、ホルダと
  カッタが回転に負けてしまいます。
  最初はカッタ幅の内約1mm幅を目安に当てて開始しましょう。
  力を軽減します。

2.切込過ぎない
 ⇒もちろんローレット山をピンピンに立てなきゃって管理も時折
  見かけますが、これは寿命の観点からも良く有りません。
  そして切込が過剰な場合は力も大きくなって目が曲がる現象に
  繋がる事は多いです。

3.芯高を微調整する
 ⇒芯高が合っていないと目は確実に曲がります。
  旋盤というのは必ず正転か逆転どちらかの一方向で加工をします。
  ホルダとカッタの芯高さをいくら正確に合わせても、必ず回転の
  方向に引っ張られてしまうのは当然です。
  だからこそ微調整として、回転を見越して芯高を少し上げておく
  事が肝心です。
  材料にもよりますが、約0.02~0.05mm程度が適量と思われます。
  これにより、回転の力で少し撓んだところが丁度芯となり、
  目の曲がりを防ぎます。

4.回転数が遅すぎる
 ⇒切削加工好きの皆様ほどよくある間違いなのですが、メーカーの
  推奨加工条件よりもかなり遅い回転数で回しているのが当然、
  というお客様は多いと思います。
  切削ローレットに関してはこれは危険で、回転数が遅いほど反比例
  してトルクが大きくなりホルダが受ける力も大きくなって目が
  曲がる事となります。
  適正な条件については他社でもメーカー推奨値を出してますので、
  それを確認するか、メーカーのサポートに確認しましょう。

5.切粉を踏んでいる
 ⇒目が曲がるだけでなく、打痕やムシレがあるという場合には
  これが想定されます。
  切削ローレットは細かい切粉を出すので、切削油を充分に掛けて
  いないと削った切粉をカッタが踏んでしまい、異常な負荷が
  掛かったりワークの外観を損ねたりします。
  出来れば加工点とカッタの両方に強めに掛けるのがベストです。

ざっとよくあるトップ5を並べてみました。
もちろんこれ以外にも理由は様々と思いますが、上記5点を確認すれば
大概のケースは満足し目の曲がりに関しても復旧できます。
これ以上やっても駄目な場合は、メーカーに相談するのがベストです。

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ほかにも、、スゴイ加工動画

え?CNC旋盤でこんな加工が・・

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